パスワード事件
※ 2007年11月02日バックナンバー
突然ですが、私ネットショッピングをたまにすることがあるんです。
出不精かつ、良いものってオンラインで転がってることが多いからなんですが。
まあ、そしたらですね。
忘れちゃったんですよ、パスワード。
ユーザーIDまでそりゃもう奇麗に忘れてまして。
アレェー? このパスワードだったはずだけどなー? なんて一生懸命入力するけど全然繋がらなくて。
でもご安心ください。そんなうっかりさんでも秘密の答えを入力すればすぐにずらっと分かる仕組みなのですよ!
ってわけでさくさくと入力していくか!!
「あなたのペットの名前を教えてください」
オー、ペットですか。こういうのその場の思いつきでやってるからなぁ。メリーとか入力すりゃよかですか?
「秘密の答えが違います」
まあ、さすがにそんなことはないか。じゃ、多分コレだろ。
「ムティカパ」
「秘密の答えが違います」
「ムックル」
「秘密の答えが違います」
アレー?
だんだん4年前の自分に不安を覚えてくる僕。こいつもしや、バリバリの人嫌いでペットって項目に人名とか入れてねえだろな?
そんなわけでその辺疑いながらさくさくと入力していく。
「ビスケットオリバ」
「秘密の答えが違います」
「リンカーン」
「秘密の答えが違います」
「アインシュタイン」
「秘密の答えが違います」
「オッペンハイマー」
「秘密の答えが違います」
「ジャックハンマー」
「秘密の答えが違います」
……ヤバドゥ!? 大体この辺かと思ったら全然違うじゃねえかあ!!
凄いぞ4年前の俺! 日常会話から絶対浮かばない名前を入力したんだな!? セキュリティは万全だ! なにせ今の俺にもわからないぐらいだ!!
4年前のパスワード設定した自分を褒め称えながら射殺し、再度思い当たるコマンドを入力していく僕。
「ファルコン(ネバーエンディングストーリー)」
「秘密の答えが違います」
「オメガレッド(XMEN)」
「秘密の答えが違います」
「ディードリッド(ロードス島戦記)」
「秘密の答えが違います」
「ブリキ大王(ライブアライブ)」
「秘密の答えが違います」
むがあああああああああああ?! わからん!! 4年前の俺の思考回路が分からん!?
しかしそこで電話かけて
「パスワード忘れたんですよHAHAHA」
などとそこの職員さんに聞くことは負けを意味する。
そう、これは4年前の俺と、今の俺、どっちが発想力が上かの戦いなのだ!!
そんなわけで、それから1時間ほどかけて100回ほどペットの名前に自分が使いそうな名前を挙げていく僕。
しかし何回やっても何回やってもつーなーがーらなーい! 4年前ーの自分の考え全く僕にはわからなーい! エロゲーの知識だけーは日本屈指のチャンピオン!(BGM:エアーマンが倒せない)
そんなわけで手に携帯電話を持って、某通販会社にTELをする負けドック。
「もしもし、すいませーん。yamotoなんですがパスワード教えやがれオラ」
「何だよこの能なし野郎。テメェでテメェのパスワード忘れるとかありえねえよ」
「すんません、アメリカ牛好きなんですよ。スポンジ脳ですから」
「精液詰まってんじゃねえのかその脳味噌。テメェのメアドにパスワード送ってやっからとっととそれ見てマスかいて寝てろ」
「ありがとう御座いますビッチ。ついでに秘密の答えもとっとと教えろ」
「心配いらねえよファック、オートマチックでロシアンルーレットする極めつけの馬鹿のタメにちゃんと用意してやったぜ。ケツにキスしろ」
「ファックユー。用済みなのに何調子こいてんだ。じゃあな」
そんな和やかな会話をこなし、送られてきたメールをチェックする僕。
見事にIDと秘密の答えが乗っかってたメールが来たわけなんですが。
どれどれ、いったいどんな答えだったのかなー、と気になって見てみたんですよ。
『Q:貴方のペットの名前を教えてください』
『A:チョモランマ』
お前、極めつけの馬鹿だろう。
想像の斜め上にもほどがあるわ! なんでエベレストペットにしてんだよ! 生物ですらねえじゃねえか!!!
教訓。秘密の質問に自分自身ですら想像のつかない答えはやめておきましょう。
そんなコトが頭をよぎった午後でありました。