オーディンスフィア 詩的な物語
※ 2007年05月19日バックナンバー
ヤバドゥヤバドゥ明日がないぜヤバドゥ!
無職で金を使うと、どんどんデッドラインが近づくぜ!
家賃稼ぐ為に身体を売るしかもはやない!
そんな極限的状況で散財するのはとってもマゾいのですが、それすら快感に思えてしまうのはきっと世界樹が悪いのです。
こんにちは、デザイガー改めギガニートのyamotoです。
今回の散財物はこちら!
そう、かの有名なプリンセスクラウンのスタッフが作り上げた作品、オーディンスフィアでございます!
今回は、プリンセスクラウンのような場所とは若干異なり、北欧あたりの物語を舞台にしたファンタジーのようです。オーダイン、竜殺しの英雄、ヴァルキリー、妖精族、ドワーフなどなど、びびっと来る単語がスパイス効いてます。
さて、舞台はそこであり、5つの人物が主役となった物語となるわけでございますが。どれも緻密なドットと繊細な動きに彩られ、その上で芝居がかった言い回しと演出が、まさにデジタル上に浮かんだアナログな「舞台劇」という雰囲気を出しております。
今のポリゴン全盛期における、逆方向での挑戦として、かなりにハイレベルなものとなっているようです、はい。
そろそろイイコな解説はさておきとしまして、実際にプレイ開始とな。
………。
ヤバドゥ!! プレイ開始5分にしてヤバドゥ!!
美麗すぎるよこの背景!! 普通こんなの描けるもんなのかチキショウ!?
あとなんですかこの動作の一々細かい動きとか!!
走るとき時々背後を振り返るとかってとっても芸が細かすぎますよヤバドゥ!
しかも、それだけならまだしもなんですかこのエロいドット! 女キャラの太ももやら腹部やらに目がTHE・釘付けですよ! 眺めていてそりゃあ簡単に死ぬわな!!
え、落ち着け?
オーケー、エルフだからしょうがない。
さて、プレイしてはっきりわかったのは、前回のプリンセスクラウンで難点だった、動きの制限が結構緩和されてるところがあります。
あのゲームは確かに、動きの重量感など、こだわりが沢山あったのですが、そのせいか逆にプレイしづらいところがいくつかありましたが、どうやら今回はそれを改善した模様で好感が持てます。
さらに、ドットの緻密さ、動きのこだわりはしっかりとでておりますので、スタッフの努力がどれほどだったのかとひしひしと身に感じられます。
たぶん、だいぶん前回の評価をずいぶんと見直して作ったものだと思われますね。
さて、プレイして更に経過すること数時間。
ヤバドゥ!! なんかもうたまらんですよ!!
ドットがエロいのはさておくとして、実に昔の物語的な話の展開といい、芝居がかった言い回しといい!
女性を口説く言葉一つとっても、実に素敵な言い回しを持っていまして。
「この胸に宿った貴方という煌めきを、もはや離したくない」
とか普通日常で言ったら沸いてるのかお前の脳、とでも言われそうな言葉であろうとも、見事に舞台劇の一幕として輝いております。
勿論戦闘に入る前の口上も叙情的に語られており、これぞまさに醍醐味、という雰囲気を見せつけてくれました。
いやあ、ああいう会話って凄くいいですわ。もったいぶってる言い回しじゃねえか、とか思ってる人は一度見てみてくださいな。多分、それとは全く違う味が其処に存在します。
いや、しかし。
スカートのひらひら動くドットっていいなあ(画面下からのぞき込みながら)
はっ、いえいえっ! 別に卑猥な事考えてませんよ?!
そんな。ねえ?
と、いうわけでこだわりの逸品とも言えるオーディンスフィア、おすすめの品でございます。
ドット絵のみで興味を持たれてるかたは多数だと思われますが。舞台劇がお好きな方、王道な台詞を最近聞いてないなあ、とお嘆きのカタにも是非、手に取ってみてはいかがでしょうか。
それでは今回はこれに……
「で、これが餓死の決め手ね」
「いきなり不吉な事言うな、脳内金髪少女メリー(18禁)」
「栄養失調後衰弱死に至る決定的要因」
「表現をより細かくしろとは言ってねえ!? ……で、また勝手に放置してプレイ開始すんなよお前。電気代よこせ」
「五月蠅い豚」
「酷ッ!?」
「無職の分際で人間扱いされようというのがおかしいわね。……確かに病的な程書き込まれているわね、この絵。アニメっていう雰囲気でもないわ」
「無職がそんなに悪なのか!? ……っていうか、まあ、本気で劇っぽい動きの生っぽさだよな」
「そうね。其処の動物が斜めからスカートの中身が見えないかどうか何時間も試していたモノ」
「さすがに何時間もはしてねえよ!?」
「で?」
「すいません……ちょっと、ちらっと見たかったんです! 出来心なんですよ!!」
「そう、どうでもいいわ」
「え?」
「………」
「ちょ、ちょっと。いつもと違う反応は困るんですけど」
「いつ死ぬか見てたんだけど」
「お前本気で最悪ですね」
「黙りなさい無職」
「うごごごごががが! 貴様!」
「罪の意識もなく、怠惰に生きるぐらいならば死ねばいいわ」
「ちゃ、ちゃんといろいろやってるんだぞ! ……いやほんとに」
「いいのかしらね。これ」
「放置して何がだよ」
「見知らぬ男の妻にされてるシーンがあるんだけど」
「ああ、あるだろよ。神話ベースの話でそーいうのは山ほどあんだろ」
「異種姦・近親相姦・同性愛・寝取り・寝取られ。卑猥な物事のオンパレードだものね」
「まあ、否定はしねえ。屍姦まであるしなあ」
「つまり、見知らぬ男にこの娘は喰われた後なのね。ハイライトが消えるまで凌辱されて」
「生々しい事言うなよお前!?」
「事実じゃないかしら」
「……い、いや。そうでない事を信じたいぞ俺」
「しかし、股間は立つ」
「お前最悪だな!?」
「褥で花を散らされる幼い娘を想像して、股間の逸物を起たせディスプレイに向けて欲望を放つのであった。好きなんでしょ、そういうのが」
「イヤな文脈表現すんじゃねえ! 否定できませんけど!」
「興味深いと言えば、やはり物語仕立てというところかしら。主役によって善悪が異なるのもおそらく、そういうことなんでしょうね」
「いきなり投げっぱなし来たなお前。そうだな。あるストーリーでは善に見えた行動が、あるストーリーでは悪として描かれてる。しかもちゃんと脚色もされてるあたりが実に、おとぎ話チックなところだね」
「妄想で埋めて楽しむ遊びね。得意分野で大喜びなさい。夢生肉」
「すごい斬新な表現するな。まあ、そうするけどお前、なんでスタート画面で意味なく猫を捕まえて放置してんだ?」
「和むから」
「お前から初めて人間みたいな台詞が聞けた事に100万人が泣いた」
「鍋は何処かしら」
「最悪だよお前!!」
そんなわけで相変わらず危険な言動を放つメリーに、熱した鍋蓋アタックを食らわしつつ今回はこれにて。