タッチの差の人生
2007年02月02日バックナンバー
空には蒼を、世界には愛を。
そして僕には生活費と食料を。
いつも財布に火がつきっぱなしで消火活動の遅延が心配されるyamotoです。
ついこないだ仕事でふらっと秋葉のヨドバシに寄る機会があったので、仕事に必要な備品を買いそろえてたわけですが。
よせばいいのにいっちゃったんですよね、キーボードコーナーへ。
「お前のキーボードうるさい」とか言われていたこともあったんで、ちょっと気にして安いキーボードでも買い足そう、なんて思っていた訳ですが。
そこで出会ってしまった訳です。
再び出会うとは思っていなかった、フル黒軸のキーボードに。
http://www.vshopu.com/FKB104MLEB/index.html
と、いうわけで今回の散財品こちら!! フィルコのオール黒軸英語キーボード、FKB104ML/EBです。
なにやらこむずかしいことが一杯書かれててわけわかんねー、と言われる方が多数だと思いますので、さっくりと触った感触などをお伝えして行きたいと思います。
・かつてのあの感触
十数年前の話です。
WINDOWS95という単語が出てくるよりももっと前、日本国内にはPC9801シリーズと言う機種がありました。
その当時のキーボードは、今みたいに1000円とか2000円がメイン価格帯ではなく、10000円とか平気でした時代であり、その内部もほとんどが豪華な仕様で作られていました。
特に個人的にはNECの9801シリーズのキーボードは非常に打心地がよく、マシンガンのごとき入力を手助けしてくれた、そんな時代がありました。
その、キーボードの中に入っていたのがこの、黒軸だったのです。
さて、さっくりと触った感想を言う前に長々と昔話をしましたが、ここからは切り替え触るとどうなのよ? ということにしましょう。
・触った感触
Cherry軸の中でも一番反発の強い黒軸は、全体的に最後まで押し込むと重いけども、普通に軽いタッチで十分に反応してくれ、指を押し上げるという高速打鍵に向いたつくりとなっておりました。
バイト関係でレジ打ちしたことのあるひとならばわかると思いますが、まさにレジの打心地と同じであります。最初戸惑う感じがありますが、次第に慣れてくるとグッドスピードを叩き出せると言うあの感触ですね。
なおかつ、高速打鍵でも正確なタッチが可能なように、キーボードの上部は特殊な滑り止めのマット加工がされております。
触ると桃の皮みたいな適度なすべすべ感があり、決してゴムのようなべたっとしたあのイヤな感触では無い辺り、Filcoは「わかっている」開発者がいると思います。
さて、イイ子ちゃんな感想はここまでとしまして、ここからは久々に黒軸に触れた男のぶっちぎりへとまいります。
ヤバドゥ!!
これだよこれこれ! シュカカカカカカカとガトリングモードで打ってもキーがもたつかない訓練された兵隊のようなレスポンス!
しかもエンターキーをばしりと強く打っても、すぐに起き上がってくるスタミナ! こいつぁ世界取れる器だぜ!!
スペースキーもどかんと長い英語キーボードだから変換もばっしばし決まってしまうぜ? エロゲーの文章送りだってスペースキーに割り当てて、スペースアドベンチャーだ!
ああっ、もうっ! 長いスペースキー万歳!
しかもそれでいて大和撫子のごとき慎ましやかなキータッチ! カチカチいってるのも悪く無いけど、こういう静かなキータッチも悪く無いネ!
数年ぶりに触った黒軸ってこんなにイイコだったなんてな! まるで昔ちょっといいなと思ってた子が、同窓会に出てきたら凄い美人になっていて、おいオレときめいてる、超ときめいてるよ的なドラマを生み出しているではないか! オレそのままロマンスモード入るよ。
え、落ち着け?
オーケージョニー、オレは冷静だ。
とりあえずこのキーボード。
昔NECのキーボード触ってあの感触が忘れられない方や、レジ打ち皆伝の方、ならびにガトリングタッチにちょっといい感じのキーボード欲しいなと思うひとにはオススメのモノとなっております。
なかなかモノ自体は並んで無いかもしれませんが、どこかの店頭で見かけた時は是非触ってみて下さい。
きっと、あなたにとって、素敵な出会いとなることでしょうから。
さて、では今回はこれに……
「これがエロゲーまみれの青春時代を過ごした友の焼き直し?」
「人の青春を勝手にエロゲーまみれにしないでください。脳内金髪少女メリー(18禁)」
「持て余した性欲を3原色で表わしたモニターの中の世界にしかぶつけられなかった若きあの頃」
「言い直すなよ!? ってかやってませんー、エロゲーまみれじゃありませんー」
「その時代で好きな作品は?」
「ESの方程式と痕はガチ。ハースキュアリーとかQueen of duellist 外伝α+とかVG2とかも頑張ってた。あとハーレムブレイドとかもありありで」
「語るに落ちたわね」
「しまったぁぁぁぁぁ!?(金田一犬神家叫び)」
「無様ね」
「い、いや、ほらですね。あの当時勢力分布図で行っても一般ゲームなんて殆ど濃い洋モノばかりでしてね。 そんななかでがんばってたディスクステーションと、旧東方に乾杯といいますか」
「死ねば?」
「お前直球技ですか」
「死ぬ時は象を見習うといいわね」
「勝手に死ねと申したか。お前は何処の暴君ですか」
「それで、これがその性欲を持て余して他にまわせなかった時代の焼き直しかしら」
「お前、土下座。あの時代のキーボード制作者とかに」
「そうね。感触的には確かに重たい感じかしら」
「ドスルーした上、また勝手に触りますかお前」
「タッチ自体もそこそこ悪く無いわね。値段なりの性能といったところかしら。高速で打ち込む分にはいいかもしれない。個人的には軽い方がいいけど」
「お前は東プレのほうがいいかもな」
「光でいいわ」
「ゼロ感触かよ!?」
「そうね。このキーボードを示すとしたら」
「またスルーかよ。で、なによ? キャッチフレーズ?」
「早さと腰の強さと持久力が売りの童貞(黒)」
誰が上手いことを言えというたかー!!!!?
と、いうことで1.2kgの質量を角からフルスィングで叩き付けつつ今回はこれにて。
タッチの差の人生、体感してみませんか?