SE-150
※ 2006年04月10日バックナンバー
財布の中身をスピンアウト!
見事に花咲けぼくの物欲!
て、ことで毎度お馴染み物欲チャンネルのお時間です。
今回は素敵な音楽を楽しむために必須なアイテム、オーディオカードのご提供です!
http://www.jp.onkyo.com/wavio/150pci/
はい、今回の獲物はこちら!
ONKYOのSE-150でございます!
ではではさくさくとレビュー等してみましょう。
・スペック
昨今のオーディオカードにほどよくある、24bit96khzのスタイルに、光デジタル入出力x2、さらには7.1chサラウンドと、高品質2chというちょっと贅沢な構成です。
同価格帯のオーディオと比較しても、結構お得な感じがしますね?
ドライバの中にはQサウンド対応や、細かい音量の設定の可能な項目が入っており、さらに2chに関しては通常のボリュームコントロールが使用できるということで、かなり柔軟性の高いシステムとなっております。
(他社オーディオカードはたまに独自のボリュームコントロールとなっている)
・価格
こんなマッシブな外見にも関わらず、なんと15000円を切る素敵な価格設定です。そのくせ中身のコンデンサはケチらず、高級オーディオに使うものを使用してるとのこと。
なかなか素敵なことをやってくれるじゃないかONKYOと、ニヤリと笑える造りとなってます。
さて、ではイイコちゃんな評価はここまで!
ここからは個人的評価に入りますよ、覚悟はよろしいか!?
・ヤモ的美味しいポイントその1
ヤバドゥ!!
いいですよ、いいですね、いいですわ! この豊満な美女のふとももを思わせるむちっとした肉厚のコンデンサ! さらにびしりと走る銅のバスプレートと、ぎっちりタイトに詰め込まれた部品の数々!
これだけで御飯食べられそうなぐらいにジューシーかつ、デリシャスなルックしてます。うたい文句にあるようにみっしりとした重みを実感していただける、って言うのも偽り無し!
「最小限詰め込んだ感じでもモノホンはこうなるんだよ」って声が今にも聞こえて来そうです。
いやあ、これだけで満足しちまいそうですわ。
・ヤモ的美味しいポイントその2
イヤッフー!! ちゃんとボリュームコントロールで音を上下できるぜイェイ!!
当たり前のように思われるその機能、実は結構ないとヘコめる機能なんですよ! なにせパワーメイト使ってる身分(ボリュームをツマミで弄って変える派)としては、あの弄って音を自分好みに変えるってのは最重要! いちいちクリックしてると脳の血管がユアッシャー(愛で空が堕ちてくる)しちゃいそうなんです。
と、いうことでこれも美味しいポイントとしておきます。
・試聴してみて
さて、お題目はここまで。御託を云々並べたところで、最後に重要になるのはこの耳! と、いうことでこれまで通り抜けて来たサウンドカードとどう異なるのか見せてもらうぞ!
さあ、ミュージックスタート!
………………。
あれ?
…………………。
あれれ?
おかしい。どのへんが変わったんだ?
設定でも間違えたか?
……………。
はて。今までのオーディオカードとの違いが…あまりないような?
ちょっと音の奥行きとかは違うけど。
と、自分の耳を半分以上疑いかけていたその状態で、
「しょーがねーな。一度再起動っと……」
(ぱぽぽぱー(終了音))
「!!!!!?」
その瞬間脳髄を駆け巡る一瞬のスパーク。
違う、明らかに違う。
音の奥行きも異なる、高低も微細に行き渡る。
しかしなによりも、特徴的だったのは──
”ノイズ”がない。
ぶつ、というあの不快なノイズが地平の彼方にぶっ飛んでいた。
再度起動し直してミュージックスタート。
わかる。この癖の強いヘッドホンを通してなお、『元音』を殺すまいと動き続けるトランジスタの鼓動。大きい音は大きく、小さい音は小さく、高い音は細やかに、低い音は広々と。だが、決して元の境界を超える事は赦さない。
そして邪魔なノイズは容赦なく消し飛ばす鉄壁のガード。
と、いうことでこのオーディオカード。
ONKYOのスタッフがいかに実直に音を聞かせるか、ということにこだわったかがはっきりと伝わってくる逸品でした。
やはりこれはいいヘッドホンやスピーカーで聞いてあげるのがベストではないかと思います。
独自の解釈で音を肉厚にしたりそぎ落としてソリッドにするということはまったくしておらず、人によっては面白くないと考えるかも知れません。
例えるならば、これは音と言う流水を綺麗にするろ過フィルターみたいなもんですね。生の音を聞きたいひと向けの。
そんなわけで、ちょっちいい音を聞きたい人にはちょうど良いカードだとおもいました。
と、いうことで今回はこれに……
「で、今回の衝動買いがこれね」
「出やがったか、脳内金髪少女メリー(18禁)。そろそろ薄着の季節が近づいてますがそこんとこどうよ」
「2月に気温ヒト桁の時、半袖でうろついた熊に言われるとは思わなかったわ」
「日差しがあったかかったんだよ。夜になったら肌寒くてやってらんねー状態で危うくコートを買う所だった」
「だから無意味にジャブしたりジャンプしたりしてたのね。奇行に走るのはいつものことだけど」
「あのね。俺がいつ奇行に……」
「マクドナルドで熊がファミリーセットほしがってたとか、チキンバーレルをその場で食う熊がいたとか、熊がトイレのドアノブを引きちぎるとか目撃者多数の行動があるのだけれど?」
「ごめんなさい、全部悪気はなかったんです」
「反省したならいいわ。死んで詫びなさい」
「前半部分と後半部分のギャップはどうやったら生み出されるんだお前は!?」
「それで、これが今回の品かしら。確かにコンデンサの固まりね。何世代か前のラジオみたい」
「うむ。あの当時のラジオってかなり音の質がよかったしな」
「小学生がハンダで作るラジオの方ね」
「自作かよ。俺も作りたかったんだけど、できなかったんだよなー。不器用で」
「ハンダで自分の指を溶接しちゃうものね」
「そうそう──ってするかい。想像しちゃうとかなりイヤな図だぞそれ!?」
「気にしたら熊よ。…ふぅん、悪くない音をしてるわ」
「お前の耳がそう聞こえるんならまあ、結構なレベルなんだろうな」
「このヘッドホンが気に入らないわ。アクが強すぎるタイプだから、長所を殺してる」
「そーいうなって、結構それでも良いやつなんだから」
「そのうちまた散財するわね。今度はヘッドホン」
「なんで考え読みますかお前。エスパーって呼ぶぞ」
「構わないわ。以後熊って呼ぶから」
「お前熊が気に入ってるのか。熊だけに……」
「下らない駄洒落を聞かせたら、燃えるわよ。具体的にはPCの中身の5割が」
「ごめんなさいぼくがわるかったですゆるしてください」
「反省しなさい。……さて」
「ん? なんだよ、ハンダごて握りしめて」
「ちょっとした改造よ」
「ほう。具体的には?」
「全部真空管に取り替えるの」
「やめんかおんどりゃあああ!?」
と、いうことで真空管による角度をつけた攻撃でメリーを沈めつつ今回はこれにて。
音のある暮らしって、いいもんですよ?